こんにちは。ラッコ。(rakko_s5050 )です。
2019年8月20日~23日、関東から東北へ愛車の日産マーチニスモS で一人旅をしてきたときの記録です。
連続5日間取得ができるリフレッシュ休暇を利用しました。
実は一人旅というのは経験がなく今回も本当は家族で旅行にでも行きたいところではありましたが、あいにく家族と都合が合わず、秋からは仕事が繁忙期に入りますので、この夏思い切って一人ドライブ旅行を計画しました。
車好きの僕にとって電車やバスで一人旅という選択肢はありません。
高速道路ばかりを走るのではなく、3泊4日で無理なく行動できる範囲というのが条件です。
またお盆時期には家族で三重県の赤目四十八滝方面へ旅行してきたばかりなので、西というより北に向かいたい気分でした。
今まで日本海側を北上したことはなかったので今回は海側から北へアプローチできるコースを選択しました。
秋田・青森方面へのドライブを計画するなら日本海側のコースはかなりおすすめです。
自宅から新潟市へ
自宅→関越自動車道練馬IC→月夜野IC(群馬県月夜野町)→R17→三国峠経由→関越道湯沢IC→新潟中央IC→新潟市
平日のお昼前に自宅を出発、都内へ。
環状八号線を通り、練馬ICから関越自動車道に乗り、ひたすら北を目指します。
途中サービスエリアでは平日ではあるものの夏休み中のせいか家族連れの姿もチラホラ。
そんな中ベンチでサクッと軽食を済ませて一路北を目指します。
改良工事が進む三国峠
あえて月夜野ICで関越道を降り、一般道(国道17号)へ。
国道17号は市街地を抜けると山道となっていき三国峠に差し掛かります。
この三国峠は群馬県と新潟県の県境いを越える峠で非常に思い入れのある峠です。というのも私は幼少期、祖母が住む新潟市へ年2回帰省し、夏には必ず車で帰省していたのですが、当時関越道がこの区間未開通であったために必ずこの三国峠を通っていました。
そして峠を越えた先の「苗場プリンスホテル」に立ち寄り家族で夕食を取るのが楽しみでありました。
三国トンネル内で新潟県に入るのですが、その三国トンネルに代わる「新三国トンネル」が2022年3月19日、開通しています。
以前の三国トンネルは1959年(昭和34年)に開通、確かにトンネル内は暗く、大型車のすれ違いも難しい状況でした。道路が新しくなるのは便利になりますが、昔から知っている思い入れのある場所がなくなってしまうのは寂しい気がします。
今はもう見られない 新潟駅3代目駅舎
その後、湯沢ICから再び関越道に入り、長岡JCTで北陸自動車道と合流、新潟中央ICまで進みます。
新潟駅近くに車を止めて駅周辺を散策、新潟といえば米どころ、車なのでお酒は飲みませんが定食屋さんで海鮮丼とそばの定食を平らげます。
こちらは新潟駅万代口で昔から変わらない駅舎にホッとします。約60年の歴史があるようです。
国鉄情緒があふれるこの風景、何とも言えません。
幼少の頃、毎年年末に上越新幹線が開通する前には特急「とき号」でこの新潟に乗りつけました。
特急「とき号」は1962年(昭和37年)6月のダイヤ改正で誕生した、上野・新潟間を往復する上越線電車特急でした。1982年(昭和57年)11月上越新幹線の開業によって廃止されるまで20年間活躍していた特急列車です。幼少の頃、僕は車好きと同時にかなりの特急列車マニアでした。
ただしとうとう時代の流れか高架化事業とともにこの万代口もリニューアル工事が行われ、2021年現在はこの駅舎も取り壊されてしまったようです。
国鉄時代から親しまれてきた情緒ある、思い出深いあの駅舎が今はないかと思うと何とも言えない気持ちになります。
夕暮れの日本海を眺めて宿舎へ
新潟駅を後にし、古町を抜けて関屋浜海水浴場へ。
新潟駅から車で約15分、新潟県で人気の海水浴場です。海の家が20軒ほど連なり、海には波消ブロックが整備されています。
僕が訪れていたのはもう30年以上も前になりますが、居心地の良い穏やかな海でした。この海周辺はまるで時間が止まったかのように当時のままでした。
波消ブロックが印象的な関谷浜 (翌朝です)
思い出深い海を眺めたら宿舎へ移動、岩盤浴を堪能、入浴後はマッサージをしてもらい、旅の疲れを癒します。
日本海を見ながらひたすら北へ
日本海沿岸東北自動車道 新潟亀田IC→朝日まほろばIC(新潟県村上市)→R7→山形県鶴岡市→酒田市→象潟IC(秋田県にかほ市)→秋田自動車道 能代南IC→R7→小坂北IC→r2→十和田湖畔
翌朝、あえて東北道を使わずに日本海側を通り北を目指します。
天気は快晴。海沿いの道路を快適に飛ばします。
国道7号はおすすめ!気持ちいい!
新潟亀田ICから日本海沿岸東北自動車道に入ります。
日本海沿岸東北自動車道は、新潟県から山形県・秋田県の日本海側を縦断している高速道路です。
村上市の朝日まほろばICまで進み、国道7号に入ります。
国道7号は新潟市を起点とし山形県、秋田県を経由、青森市に至る日本海に沿って走る国道です。
ひたすら北を目指します。この7号線が最高に気持ちいい!
途中、生牡蠣やら海の幸が食べられる道の駅に寄り、ほっけ定食をチョイス、食欲を満たしたところでさらに北上します。
日本海が一望できる気持ちの良いスポット (道の駅あつみ 山形県鶴岡市)
ところどころ開通している日本海東北道は無料区間ありの基本対面通行。遅い車がいるとたまに現れる追越車線まで抜かせません。
この日本海東北道が全線開通すれば国道7号を通る必要はないかも知れません。しかし海を眺めて快適に走れる国道7号は高速にはない良さがあります。あいにく実際の写真がないのですが、こちらの写真もR7なのでそのままです。(ブログを書くことを想定していなかったため写真が少ないです)
山形から秋田、青森・十和田へ
由利本荘市に入ったところで道の駅に立ち寄り、すももソフトをいただきます。プラムの産地のようです。
道の駅岩城(秋田県由利本荘市)にて すももソフトを頂きます
秋田県に入り、にかほ市の象潟ICより再び日本海東北道、秋田自動車道へつながり、 能代南ICまで進みます。
能代から内陸側へ入り、再び7号線から秋田道 小坂北ICまで。
県道2号(愛称:樹海ライン)で十和田湖へ。ほとんど休みなく走り続けているにもかかわらず、新潟市内から十和田湖まで10時間以上はかかってしまいました。
この県道2号線、愛称「樹海ライン」は高速のICから十和田湖まで約20kmの道路ですが、樹海の中を縫うようなワインディング道路になっています。
夜は真っ暗で車のヘッドライトのみが頼りで慎重に進みます。携帯電話の電波も通じず、万が一車にトラブルがあったらと思うと・・怖すぎます。
特に秋田県に入ってからが長く、秋田は広いなと実感。十和田湖近辺はコンビニ一件すらなく、あたりは真っ暗闇に。
宿舎は十和田湖畔休屋です。
予想以上に遅い時間となってしまい、暗闇で街灯すらないため
なかなか宿が見つけられずに宿の人に電話して表へ出てきてもらい、ようやく無事に宿に入ることができました。
ただ夕食を買えるようなお店は見当たらず、周辺にコンビニも見当たりません。最後にコンビニを見たのは樹海ラインに入る前の高速IC(小坂北インター)付近でした。
コンビニに戻るなら真っ暗闇の樹海ラインをまた往復しなければなりません。こんなことならコンビニで食料を調達しておけば良かったと後悔しても後の祭り。
結局夕食は取らずにお風呂で疲れを癒し、早めに就寝しました。
十和田湖畔散策、秋田 乳頭温泉郷へ
十和田湖畔→R103→鹿角市→R341→田沢湖→ 水沢温泉郷・乳頭温泉郷
この日は青森県を後にし再び秋田県へ、秋田県の秘湯である乳頭温泉郷を目指します。
特に温泉ファンではないのですが、東北の温泉といってパッと思いつくのが乳頭温泉。一度は行ってみたかった温泉です。
とにかく人がいない 十和田湖畔休屋
十和田湖 遊覧船が見えますが営業しているのかは・・・
十和田湖畔 休屋周辺 閑散としています
チェックアウトをする前に十和田湖畔を散策してみました。
平日の朝とはいえ、夏休み中にも関わらず人の気配が全くありません。お土産屋さんも閉鎖されているお店が目立ちました。
大きなホテルもありましたが廃墟と化しており、外壁が剥がれたり窓ガラスが割れたままになっていました。昨晩真っ暗闇だったわけがわかりました。
朝から早くから開けていたお土産屋さんが一件あり、そこでお土産を買うことにしました。
お土産を選んでいると客が珍しいのか店員さんが話しかけてきました。いろいろと話しを聞いてみるとなんでもこの近辺は観光客が激減しているとのこと。
十和田湖畔の奥入瀬渓流は今も人気スポットですが、休屋まで人は来ないみたいです。
いろいろと勧められて思いのほかお土産を買いすぎてしまいました。
とても良いところなので再開発してほしいと願いつつ、高村光太郎最後の作品「乙女の像」を眺めにいきました。
ここに来たのは2回目で中学3年生の修学旅行で1回訪れています。湖はとってもきれいでした。最後まで人とすれ違うことはなく休屋を後にします。
休屋から奥入瀬へ
ここは今でも人気スポット。十和田湖・子ノ口から焼山までの約14kmの流れが奥入瀬渓流です。
散策している人はわりと多く、奥入瀬の玄関口、焼山にはたくさんの観光客がいました。
渓流沿いの道路は昼間でも薄暗く、ライト点灯が必要。
銚子大滝は 子ノ口 から一番近いスポットです。
十和田湖畔から秋田 鹿角市、田沢湖方面へ
国道103線沿いの道の駅は、新しくとてもきれいでした。こちらでは鹿角牛バーガーとご当地アイスを頂きました。
道の駅大湯 (秋田県 鹿角市)
足湯もあり、店内は木の香りがし、とても居心地の良いところ。のんびりするのに最適です。
国道341線で田沢湖方面へ。こちらは快適な道路でワインディングを楽しめます。
途中鮮やかなエメラルドグリーンの水の色に誘われて玉川ダムへ立ち寄り(大雨に見舞われます)、田沢湖へ向かいます。
R341 玉川ダム近辺
このようなワインディング道路を走るのはマニュアル車(MT車)乗りにとって最高のひとときです。
MT車の運転を満喫することができます。
田沢湖畔で一休み
宿は温泉 秋田県仙北市 乳頭温泉郷へ
ワインディングドライブを十分に堪能し、宿泊場所の水沢温泉郷 駒ケ岳温泉へ。
夜は宿から乳頭温泉郷の「鶴の湯温泉」へもバスが出ているとのことです。
十和田・八幡平国立公園 乳頭山麓に点在する七湯が「乳頭温泉郷」でその一つが「鶴の湯」です。
乳頭温泉郷の中でも最も歴史が古いようです。せっかくなので夕食後はその鶴の湯まで足を延ばしてみました。大自然に囲まれた混浴露天風呂となっており乳白色の湯となっています。
あまり温泉の違いなど分からないのですが、乳頭温泉は今まで入った温泉で1番くらい良かったです。
鶴の湯入口 実際に行った時間は真っ暗でした。
真冬の鶴の湯温泉(こちらが混浴風呂です)
宮城 鳴子経由し、東北自動車道で一路南へ
最終日。朝から温泉、朝食を取りチェックアウト後は、角館から横手市、一般道で仙台まで、仙台から東北道で一路南へ向かいます。
秋田県 仙北市→R105→角館→R13→横手市→湯沢市→R108→宮城 鳴子・古川方面
オニコウベスキー場(大崎市鳴子温泉)にて
あいにくリフトは強風で停止中で乗ることはできず
東北自動車 長者原スマートIC(宮城県大崎市)→久喜白岡JCTで圏央道→鶴ヶ島JCTで関越道→練馬IC→自宅
秋田からあえて高速に乗らず、仙台近くまで下道でひた走りました。途中R108は非常に快適です。秋田方面へ行くのには東北道から秋田道に入るより、
時間的にはかかりますが高速代節約になるこちらのルートを選びました。
仙台近くの長者原スマートICからは東北道に乗り、長者原サービスエリアで長距離ドライブに備えてコーヒーを調達、そこからは一気に南へ向けて走り抜け、今度は高速クルージングを満喫、関東地方へ入る頃には日がとっぷり暮れていました。
まとめ 旅を終えて
今回東北道の使用は、長者原から久喜の上り線のみの使用でしたが、東北道は高低差があり、わりと燃費が悪かったです。(ハイオク仕様なため燃費が悪いのは辛いです)
それに比べて日本海沿いは平坦でかなり燃費が良かったです。さすがに新潟市で満タンにし、十和田湖では給油ランプが点灯してしまいましたが、日本海沿いを走り終えた秋田到着時にはまだかなり残っていました。
3泊4日で総走行距離1,730km、海岸線、ワインディング、高速道路と異なるジャンルのツーリングを満喫できました。
ただ3泊目に宿泊した駒ケ岳温泉の宿は食事も温泉も大変満足できるもので一人ではもったいないと感じました。(一人旅をしているブロガーさんの記事を見て宿泊しました)こちらの宿と乳頭温泉郷はいつか家族ともう一度訪れたい場所です。
もし東北へ旅行することがありドライブ好きなら日本海側ドライブを、そして奥入瀬渓流の散策や温泉好きなら乳頭温泉郷には一度は足を運んで頂きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。