こんにちは。ラッコ。(@rakko_s5050)です。
コーティング施工前には下地処理が重要!
下地処理を行うか行わないかによってコーティングの効果に影響してきます。
でも「やり方がよく分からない」「難しそう」「洗車場ではできない」そう思っていませんでしょうか?
確かに「下地処理」というと一日がかりの大がかりな作業、ハードルが高いイメージ…。
僕もそんなイメージと、自宅に長時間作業できる環境が整っていないため「下地処理」の作業に手をつけられませんでした。
ですが最近はケミカル用品が進化しており、通常の洗車とそれほど変わらない時間で簡単に作業することができます!
- 初心者でも簡単、短時間で洗車場でもできる下地処理作業の手順。
- 誰でも簡単に満足する仕上がりを得るためのコツ。
特にマンション住まいなどで長時間作業できる環境にない方で、下地処理を考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
手順について先に知りたい方はこちらから。
別記事でガラスコーティング施工における下地処理の重要性について書いています。
こちらでは下地処理についてより詳しく書いています。またガラスコーティングに関心のある方も宜しければ参照ください。
下地処理の目的
下地処理を行う目的は次の通りです。
- 汚れの上からコーティングしてしまうことを防ぐ
- ムラを防ぎ、ボディとコーティング剤を密着させることによりコーティングの効果をより発揮させ、長持ちさせる
下地処理で汚れを除去する
車に付着する汚れには次の種類があり、これらを除去します。
- 有機質の汚れ:ホコリや排気ガスなどの油汚れ
- 無機質の汚れ:雨染みやイオンデポジット、ウォータースポット、水アカなどの汚れ (シリカスケール汚れ)
- その他の汚れ:鉄粉、ピッチタール汚れ
有機質の油汚れは脱脂で落とすことができますが、無機質のスケール汚れを落とすには「酸性クリーナー」を用いる必要があります。
ただし、車や人体に影響を及ぼす可能性があるので安易に用いるのは危険。
初心者でも簡単、短時間で洗車場でできる 下地処理の流れと手順
具体的に流れに沿って、手順を説明していきます。
【STEP1】脱脂洗車
初めに欠かせないのが脱脂作業。
車のボディには大気中の排気ガス、アスファルトに含まれる油分による汚れが付着しています。
- そのままコーティングを行うと油分の上に膜を張ることに…。
- ムラが発生し、コーティングの皮膜が塗装面にうまく形成されず、寿命も短く、すぐに剥がれ落ちてしまう原因に…。
そこでしっかり油分を取り除く脱脂作業が必要になるわけです。
脱脂方法
脱脂には次の方法があります。
方法1 【こちらがおすすめ!】 脱脂シャンプーを使用した脱脂洗車
脱脂シャンプーとは通常の洗車で脱脂まで行えるシャンプーです。
本来、洗車をしてからその後で別に脱脂作業を行う必要があります。
でも、脱脂シャンプーを使えば洗車と同時に脱脂作業まで行えるので、時間と労力を軽減でき、非常にメリットが大きいです!
方法2 洗車をして、脱脂剤(シリコンオフなど)を使う
シリコンオフは、ステッカーを貼ったり塗装する前に使用することが多いポピュラーな脱脂剤。
有機物を溶解し表面の汚れを除去することができます。
主な汚れの成分は油ですから、分解して汚れを除去するわけですね。
僕はステッカーを貼り付ける前にはシリコンオフで脱脂しています。
脱脂剤には他にエタノール、パーツクリーナーなどがあります。
脱脂シャンプーを使っています。やはり洗車で脱脂までできてしまうのは、とても便利、おすすめです!
【STEP2】ピッチタール除去
ピッチタールクリーナーなどで下回りのピッチタール汚れを除去!
舗装してまだ間もないアスファルトや工事現場、夏の日差しで暑く焼けた道路等を走行したときにタイヤで跳ね上げられることによりボディ表面に付く油系の付着物。
走行場所や使用環境によって差がありますが、ほとんどの車に付着しています。
付着したあと温度が下がると硬く固まってしまうため、シャンプーでは落ちないのが厄介。。
付着したまま放置すると汚れが硬化して除去しにくくなり塗装のシミの原因になってしまうため早めに落としましょう!
油系の汚れがこびり付いたものですので、クリーナーで溶かして分解すればわりと簡単に除去することができます。
脱脂洗車、ピッチタール汚れ除去には、『洗車シャンプー Degreasing Shampoo 脱脂 カーシャンプー(ながら洗車)』を脱脂シャンプー、マルチクリーナーの用途で使用しています。- 洗車するだけで、手間のかかる脱脂や下地処理を一度に解決できる、画期的なカーシャンプー。
- 洗車前の予洗い洗車(泥汚れ、虫汚れ、ピッチタールなどを除去)のマルチクリーナーとして使用できる。
- 簡易コーティングを落とさない通常洗車のシャンプーとしても使用できる。
ながら洗車「洗車シャンプー Degreasing Shampoo」 の詳しい内容はレビュー記事にしていますので宜しければご参照ください。
【STEP 3】鉄粉除去
【STEP 4】で行う研磨作業の前にあらかじめ鉄粉除去をしてボディが傷つくのを防ぎます。
- 車の保管場所が鉄工所等の工場周辺、鉄道沿線、幹線道路沿い、高速道路高架下などの場合、鉄粉が舞いやすいためボディに付着しやすくなる。
- ボディサイドはつきにくいが、ルーフやボンネットなど上に面している部分につきやすい。
- ブレーキダストも原因になるため輸入車は特に付着しやすい。
- ボディを指で撫でてみてザラザラする感触があればそれは鉄粉。ビニール袋やお菓子を包んでいる透明フィルム越しに撫でてみても分かる。
放置しておくと鉄粉は酸化し塗装面に固着、こうなってしまうと通常の洗車では落ちません。
塗装内部へと侵食し、塗装面の劣化、サビの原因になってしまいます。
鉄粉除去方法
鉄粉除去は次の方法があります。
方法1 【こちらがおすすめ!】鉄粉除去スプレーを使う
鉄粉と溶剤を化学反応させて汚れを落とす方法。
- 作業はシミになるのを防ぐため、直射日光が当たらない時間帯に!
- 時間を置き、鉄粉が溶けると紫色に変化。
- 薬液が硫黄のようなきつい匂いがし、ボディを傷つける心配がないのはメリット。
- ただし除去能力は低いので固着している場合は1回では落ちずらいのがデメリット。
僕は鉄粉除去スプレーを使用しています。粘土はやはり傷をつけるリスクが高く、洗車場では水をかけながら作業できないので使っていません。
使用後はしっかりすすぐ必要があります。
この際、再度脱脂シャンプーで洗うか、マルチクリーナーを吹きかけて、しっかりすすぎ鉄粉除去剤が残らないようにします。
アイアンデリート(ながら洗車)であればボディに残りづらいので、泡洗車は不要、軽く水で流すか、濡れたタオルで拭き上げればOK!
方法2 鉄粉除去用粘土を使う
洗車後に粘土を軽くこすって鉄粉を除去する方法。
鉄粉が付着した粘土でこすってしまうとボディに傷がついてしまうので注意します。水をかけながらこすっていきます。
使用したことがありませんが、シュアラスターの鉄粉除去粘土は非常に評判が良いです。
【STEP4】 磨き(研磨)作業
ボディの拭き上げが終わったら、シリカスケール除去を行う鏡面仕上げ作業です。
ここでは磨き作業により、小さな傷やスケールの細かい汚れを除去していきます。
ボディに細かいうろこのような汚れがあればスケール汚れになります。
コンパウンドの使用は要注意 ボディ表面を削り落とすことで傷を目立たなくすることができますが、傷を消すことはできません
- コンパウンドは種類が多く、種類や磨き方によってはボディにダメージを与えてしまうため、知識がない場合、安易な使用は避けたほうが良い。
- 特に太陽の光に当てたとき、塗装面の凹凸が大きいとそれだけ傷が目立って見えるが、コンパウンドで磨くことにより、凹凸を滑らかになり傷が見えづらくなるという原理。
- 表面のみが削れてしまった浅い傷やドアノブの爪のひっかけ傷であれば修復することができる。
- 下地層に達してしまった深い傷はコンパクトでは直すことはできない。
研磨力はやや弱めだけど、ボディに与える影響の少ない微粒子コンパウンドがおすすめ!
- 下地処理と同時にコーティングができるシリコーンレジン配合の滑水性下地クリーナー
- 車の塗装より柔らかい研磨剤とクリーナー成分が配合され、塗装を傷めずにある程度の水染み雨染みの除去が可能
- 塗装や人体に害がなく、マスキングをする必要がないので、安心かつ簡単に使用できる
ながら洗車「滑水性下地クリーナー BASE」の詳しい内容はレビュー記事にしています。宜しければご参照ください。
【STEP5】 確認作業
全体を見渡し磨き残し、ムラの有無を確認します。
【STEP6】 脱脂洗車 (BASE を使用する場合は不要)
もう一度脱脂洗車をしてコンパウンド剤をきれいに落とします。
コンパウンドの粉が残らないのあれば不要です。(BASE はほとんど粉が出ません)
【STEP7】 コーティング施工
下地処理をしている前提でのコーティング施工です。少なくとも半年~1年効果を発揮できるものを施工しておくと楽です。
『コーティング剤 プラズマコーティングα(ながら洗車さん)』を使用しています。一連の流れを一気に作業する必要はありません。もちろんやっても良いけど大変そう。
磨き作業でBASE を使用する場合、コーティング施工まで一気に行う必要はありません。
BASEは単体でコーティング効果もあるので、それだけで十分な艶が得られます。
僕は、洗車場で長時間作業は厳しいのと、しっかり作業したいので、無理して1日で終わらせず、コーティング施工は翌週以降にしています。なお、BASE の磨き作業は何度繰り返しても問題ありません。
後日コーティング施工からはじめるときは、施工前に再度脱脂洗車を行うようにします。
まとめ
要点をまとめます。
- コーティング施工前には下地処理が重要。
- 下地処理をして、ボディの油汚れ・スケール汚れ・ピッチタール汚れを除去し、汚れの上からコーティングしてしまうことを防ぐ。
- 研磨作業前にあらかじめ鉄粉除去をしてボディが傷つくのを防ぐ。
以上の下地処理は半年に1度くらいの頻度で行うのが効果的です。
特に『滑水性下地クリーナー BASE』を使用することにより、本来は非常に長時間かかりハードルの高い作業である下地処理をとても簡単に行うことができます。
それにより作業のハードルを下げることができるため、定期的に行うことができ、愛車をキレイに保つことができます。
せっかくコーティング施工をしても、下地処理をせずに汚れが付いたまま施工してしまうことによってムラになったり効果に影響するばかりでなく、その状態でコーティングが硬化してしまうと被膜が汚れを閉じ込めてしまうことになります。
必ず下地処理は行っていきましょう。
自宅で洗車できない方向けに、誰でも簡単にできる洗車のコツとやり方をまとめています。宜しければこちらも参照ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。