こんにちは。ラッコ。(rakko_s5050 )です。
車のボディ艶出しというと昔はワックスでしたが、最近はガラスコーティングが主流となっていますね。
ガラスコーティングを施工したいけど、いきなり塗っちゃっていいかな?
おっと、その前に下地処理!
下地処理は洗車で取り切れない汚れをしっかりと除去する作業です。
水シミ、水垢などの汚れ、洗車傷などがついたままガラスコーティングを施工すると、塗装面を包み込んだ
ガラス皮膜の中にそれらを閉じ込めてしまうことになってしまいます。
そうなると、ガラスコーティングの効果が十分発揮されません。
そこで塗装面をしっかりキレイに整えてから施工できるよう、下地処理を行います。
そして、下地処理、ガラスコーティング施工後も、常にキレイな状態を維持していくために、こまめな洗車が必要です。
僕はずいぶん前になりますが新車購入時、ディーラーでガラスコーティングを施工してもらったあと、
コーティングをしてもらったという安心感もあり、たまに水洗いをしていただけでした。
今思うとコーティングの効果を持続させるためにも、もう少ししっかりとこまめな洗車をすべきだったと思っています。
ガラスコーティングと下地処理の重要性について書いていきます。
記事の概要
- 下地処理の重要性
- コーティングの種類とガラスコーティングについて
- ガラスコーティングのメリット・デメリット
ガラスコーティングの施工を検討している方は、その前にお読みいただけると参考になるかと思います。
宜しければ最後までお付き合いください。
ガラスコーティングのメリット・デメリットはこちらから。
ガラスコーティング前に下地処理が必要 3つの理由
ガラスコーティングの仕上がりは下地処理によって全く異なるといっても過言ではありません。
それだけにできるだけしっかりと行うことが重要です。
下地処理を行う3つの理由です。
- 塗装面の汚れ・小傷除去により、コーティングの密着性、持続性などの性能を向上させる。
- 艶を向上させる。
- 水シミ雨染みを軽度なうちに除去し、車をキレイに維持していく。
コーティング施工前、塗装表面を整えて凸凹をなくすことにより、光の屈折角度が一定方向となり視覚的な艶感が向上します。
下地処理は定期的にやる
車に付着する汚れには次の種類があり、これらを除去します。
- 有機質の汚れ:ホコリや排気ガスなどの油汚れ
- 無機質の汚れ:雨染みやイオンデポジット、ウォータースポット、水アカなどの汚れ
(シリカスケール汚れ) - その他の汚れ:鉄粉、ピッチタール汚れ
厄介な汚れは水シミなどの無機質の汚れ(スケール汚れ)です。無機物同士が化学的に結合して固着したもので、通常の洗車では落とすことができません。
イオンデポジット
洗車時の水道水が蒸発し、乾燥していく過程において、水に含まれるミネラルなどの不純物がボディに白く残った斑点状の汚れ
ウォータースポット
ボディについた雨などの水滴がレンズの働きをして太陽の熱を集め、塗装面を焼いてくぼんでしまう状態
水アカ
大気中のホコリやチリ、ワックスやコーティング剤などが雨により流れることにより発生するもの。
ホコリやゴミがボディに残り乾燥すると水性の、ワックスやコーティング剤が剥がれると油性の水アカの原因となります。
水シミが出てきたら、下地処理の準備を!
イオンデポジットを放置しておくと、くぼんで塗装層を侵食し、表面が陥没、やがてクレーター(陥没してできた白い残留物の跡)となってしまいます。
そして雨により水分が付着、ウォータースポットへ変化します。
ウォータースポットを取るには研磨作業が必要となりますし、 悪化してしまうと研磨作業でも取り切れない程内部に
浸透してしまいます。
そうなるまえ、イオンデポジットや軽度なウォータースポットのうちに、塗装を整えて除去しておかなければいけません。
水シミ雨染みが付き始めた時点で、定期的な下地処理(リセット磨き)をし、軽度なうちに除去しておくのが重要!
基本的には3ヵ月~半年(遅くとも1年以内)には定期的な下地処理をするのが良いですが、水シミ雨染みのつきやすさは、
屋内駐車か屋外駐車かなど車に置かれている環境によっても異なります。
シミが目立ってきそうなタイミングで行うべきです。そのタイミングをはかる意味でも定期的な洗車が必要です。
新車でも下地処理をするほうがいい
「新車なら傷や汚れがないので下地処理は必要なし」と思うかも知れません。
ところが新車って納車までに1~2ヶ月かかることが多いですよね。
納車されるまでの屋外保管中や搬送中に汚れが付着したり、洗車傷などの小さな傷がついたりしていることがあります。
新車であってもその汚れでボディが多少凸凹しているので、整えてベストの状態にしたほうが艶感が向上し、コーティングの乗りが良くなります。
新車では特に塗装面になるべく負荷をかけないよう、微粒子コンパウンドで繊細に磨くのが良いです。
ガラスコーティングとは
下地処理の重要性をお伝えしたところで、ガラスコーティングについてお話しをしていきます。
ガラスコーティングとは、ガラス成分を原料とし、塗装表面を硬いガラスの皮膜で包み込む無機系のコーティングです。
寿命が長く長期間にわたってキレイな状態を保ち、油汚れなどを付着しづらくするのが特長です。
先に他のコーティングの種類についてお話します。
他のコーティング種類
ガラス質のコーティング被膜を形成するものではなく、シリコンやフッ素、石油系溶剤などが含まれているものです。
また、ガラスコーティングに比べて被膜が薄いです。そのため、持続性、耐久性が劣ります。
油脂系コーティング(ワックス)
カルナバ蝋(植物から採取される油)が原料の艶出し効果が得られるコーティング
ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)
フッ素やシリコン、レジンなどを含む高分子加工物(ポリマー)を原料とするコーティング
ガラスコーティング
では、ガラスコーティングのメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
- 強固なガラス皮膜を形成するため強度が高い。耐傷性がある。
- 新車のような輝き、透明感のある艶が得られる。
- 傷、汚れ、紫外線、酸性雨からのダメージに強い。
- 防汚性に優れ、砂汚れ(有機系の汚れ)がつきにくい。
- 耐熱性や耐久性(3~5年)が期待できる。
- 経年劣化を防ぐことができる。
ガラスコーティングは、厚い被膜により汚れが塗装まで到達せず、特に砂など有機質の汚れに強いのが特長です。
長期間にわたってガラス皮膜特有の反射的な艶が持続し、メンテナンス洗車が簡単に済みます。
デメリット
- 水シミ(スケール)になりやすく固着しやすい。
- 重ね塗りは防汚性や撥水効果が上がるが、ムラになる可能性がある。
- 硬化に時間がかかる。
- 業者に依頼すると高価。(相場は8万円程度)施工業者は慎重に選ぶ必要がある。
ガラスコーティングは水シミになりやすい
ガラスコーティング、水道水や雨水に含まれるミネラル、ともに無機質です。
無機質同士は強く結合し、水分蒸発時に無機質のミネラルが残ることにより水シミとなります。
ガラスコーティングの重ね塗りは注意
重ね塗りする場合は完全硬化後にする必要があります。
重ね塗りは耐久性が上がるなどメリットがありますが、やりすぎると被膜が厚くなりすぎ、クラック等のひび割れが発生しやすくなります。
完全硬化には1ヵ月かかる
施工の一連の工程(下地処理、コーティング塗布、乾燥)に2-4日程度かかります。
初期乾燥に24時間程度必要で、その間は水シミや硬化不良、性能や寿命の低下を防ぐために水に濡らさない必要があります。完全硬化には1ヵ月程度要します。
施工は基本的に研磨工具や密閉空間を必要としますので、専門業者に依頼するのが一般的です。
コーティングに関する知識、施工技術を持ち合わせている業者を選ぶと安心です。
耐久性はコーティング剤の種類や下地処理のクオリティによって変わります。
いくら耐久性が高いといっても、こまめな洗車は必要!汚れを放置しておくと撥水性も落ちていきます。
ガラスコーティングを施工したら安心してしまい洗車などメンテナンスを怠ってしまっている。そんな方は要注意!
まとめ
下地処理の重要性とガラスコーティングについてお伝えしてきました。
- 塗装面の汚れ・小傷除去により、コーティングの密着性、持続性などの性能を向上させる。
- 艶を向上させる。
- 水シミ雨染みを軽度なうちに除去し、車をキレイに維持していく。
- 水シミ雨染みが付き始めた時点で、定期的な下地処理をし、軽度なうちに除去しておくのが重要。
- 新車でも下地処理をするほうがいい。
ガラスコーティングの施工をDIYでされる方は、コーティングの性能を最大限引き出すためにも下地処理に力を入れて頂きたいと思います。
そしてガラスコーティング施工後も、効果を持続させるために定期的な洗車、下地処理を継続的に行い、水シミ雨染みがつきにくいキレイな状態を維持していきましょう!
下地処理の誰でもできる簡単な方法は、【超絶簡単!】 誰でもできる 車のコーティング施工前 下地処理 をよろしければ参照ください。
【ながら洗車】ファストガラスを使って、初めてDIYでガラスコーティングを施工してみました。
失敗しにくく初心者にもオススメの商品です。宜しければご参照ください。
【簡単】DIYでも失敗しにくい! 耐久性3年 ガラスコーティング ながら洗車 ファストガラス 商品レビュー
最後までお読みいただきありがとうございました。