こんにちは。ラッコ。(rakko_s5050 )です。
「車の第一印象はヘッドライトで決まる」、といっても過言ではありません。一番目につくところですね。
どんなにボディがキレイでもヘッドライトが黄ばんでくすんでいたら、それだけで実際の経年数以上に
古くさく劣化した印象になってしまいます。
現代の市販車、特に青空駐車をしている車はどんなに洗車をしていても対策をしていなければ、年数が経つにつれて黄ばんでくすんでくるものです。
この黄ばみや曇りは市販のカーシャンプー程度の洗浄力では落とすことができません。
放置すると夜間の安全運転にも支障をきたします。
黄ばみによるリスクや原因、誰でも簡単にできる対処方法についてお伝えしていきます。
安全運転、そして見た目を良くするためにも黄ばみは解消しておきましょう。
ヘッドライト 黄ばみによるリスク
黄ばみを放置しておくとさまざまなデメリットが発生します。
車自体が古くさく見えるのはもちろん、安全性にも影響が出ますので早めに対処したほうが良いでしょう。
- 視界が悪くなる
ヘッドライトが黄ばむと曇ったようになり、夜間の視界に支障をきたします。 - 光量不足により、車検に通らなくなる可能性がある
黄ばみによる光量不足により、光量基準値を満たすことができずに車検に通らなくなる可能性があります。 - ヘッドライトごと交換が必要になる
黄ばみがひどくなると、ひび割れを起こしてヘッドライトごと交換が必要になる場合もあります。当然修理代も高額になります。
ヘッドライトの黄ばみ・曇り 原因
紫外線に弱い樹脂素材(ポリカーボネート)が使われている
最大の原因は紫外線による樹脂の劣化です。
ヘッドライトはかつてはガラス製が主流でしたが、現在の市販車のヘッドライトの多くは「ポリカーボネート」が使われています。
ガラス製に比べてのメリット・デメリットは次の通りです。
コーティングの剥がれ
ヘッドライトの表面にはあらかじめ多くの車種で、紫外線予防のためコーティングが施されています。
しかし経年劣化や紫外線、洗車などで擦られて次第にコーティングが剥がれてきます。
そして直接紫外線の影響を受けることによってますます黄ばみが進行してしまいます。
バルブの熱による劣化
ヘッドライトのバルブはかなりの高音になり、ライトカバーまで熱が伝わってしまいます。
特に渋滞時はエンジンルーム内に熱がこもりがちになり、ヘッドライトに熱が伝わりやすくなります。
飛び石や洗車機による小さな傷の積み重ね
ヘッドライトは小石やゴミなどを正面から受けますので、どうしても細かい傷がついてしまいやすくなります。
また洗車機のブラシがヘッドライトに当たることにより、普段気にならないような小さな傷がついていきます。
こうした傷の積み重ねによって劣化し、黄ばみの原因になります。
ヘッドライト内側への水や汚れの付着
ヘッドライトがひび割れを起こしていたり、コーキング剤が劣化していると、車体との間に隙間が生じ、そこから空気中の水分やホコリ、汚れが入り込み、ヘッドライトの内側に付着することがあります。
それが原因で劣化や黄ばみ、曇りが発生してしまいます。
ヘッドライト内部に黄ばみが発生している場合は分解や本体ごと交換の必要がでてくるため、ディーラーや専門業者へ依頼したほうが良いでしょう。
ヘッドライトの黄ばみ・曇り 予防方法
黄ばみの一番大きな原因は紫外線なので、紫外線から保護することが重要です。
コーティングで保護する
新車のヘッドライトにはコーティング(ハードコート)が施されていますが、耐久性の面で長続きはせず、5年ほど経過すると黄ばみや曇りが目立つようになってきます。
そこで耐久性の高いガラスコーティング剤を施工しておくと長期間黄ばみを防ぐことができます。
黄ばみ防止フィルムを貼る
黄ばみ防止などに効果があるヘッドライトの保護に特化したフィルム「ヘッドライトプロテクションフィルム」を貼ることです。
フィルムブランドによる差はありますが90%以上紫外線をカットし黄ばみや劣化を防ぐことが可能です。
カバーをかけておく
陽の当らない場所に保管できれば一番良いのですが、青空駐車で陽が当たる場合、ボンネットカバーをかけておく手があります。
ただし、カバーをつける際には砂やホコリがついているとそれをひきずって、細かい小傷の原因になりますので注意が必要です。
また定期的なカバーの洗浄が必要です。車体全体を覆うカバーよりは楽ですが、つけ外しにも手間がかかります。
黄ばみ、傷、くすみの除去方法
耐水ペーパー・コンパウンドを使う
ヘッドライト表面の黄ばみや傷の除去は耐水ペーパーとコンパウンドを用います。
手順です。
耐水ペーパーをボディに当てると傷が入ってしまうためマスキングをしてボディを保護しておきます
水につけながら粗いやすりから磨き始め、徐々に細かいものに調整していきます。
耐水ペーパーでは取り除けない小さな傷を鏡面仕上げしていきます。それにより傷に入り込む汚れからの劣化を遅らせることができます。
削ったあとはコーティングがなくなってポリカーボネートが劣化しやすくなっているので紫外線から保護するためコーティングをし劣化を防止します。
コーティングをしておかないと2~3ヵ月もするとまた黄ばんできてしまいます。
耐水ペーパーでレンズ表面を削り取ることで黄ばみや傷を除去するやり方です。
目の粗いやすりで大きな傷を入れて汚れをかき出して、その傷を細かく滑らかにするために目の細かいやすりで順に磨いていきます。
それによって大きな傷から細かく、目に見えない程度まで目立たなくなります。
一度作業をはじめると後戻りはできないため、特に初心者は作業前によく手順を確認しておく必要があります。
- 耐水ペーパーの粗さ選びが重要
2~3種類の番手のペーパーを使いますが、特に最初に使うペーパーで削りとることになるので、どのくらいの番手から始めるかがキーとなります。 - 表面を削り取り傷をつけるので劣化が早くなる
傷をつけるのでそこから黄ばみ、劣化が早くなります - ペーパーで磨いた後はレンズが白く曇った状態になり、そのままだと作業前より暗くなる可能性があるコンパウンドで磨けばクリアになりますが、それまでは不安が生じるかも知れません。
中・上級者が正しい方法で行えば完全に黄ばみや曇りを除去しキレイな仕上がりになりますが、
初心者がいきなり耐水ペーパーを使うのはリスクはあるでしょう。
耐水ペーパーで磨くのは失敗するリスクを考えると躊躇してしまいます。そもそもマンションで時間をかけて作業するスペースがありません。
下地処理剤 【ながら洗車】 滑水性下地処理クリーナー『BASE』を使ってみた
ながら洗車 滑水性下地処理クリーナー『BASE』を使ってみました。
こちらはボディの下地処理とコーティングが同時にできる商品で、ヘッドライトにも使用できます。
塗装より柔らかい研磨剤なので削りすぎず、クリーナー成分で汚れを落としながら傷を平面にし、整えていけます。
ボディにかかってしまっても、もともとボディに塗り込むコーティング剤でもあるので全く問題なく、マスキングも必要ありません。
今回、K12型マーチの黄ばんでいるヘッドライトをこちらで磨いてみました。
僕の車(K13マーチ)は幸いマンションの地下に潜るタイプの立体駐車場に保管しているためか、経年数のわりに黄ばみはほとんど進行していませんでした。
ながら洗車「滑水性下地クリーナーBASE」の詳しい内容はレビュー記事を参照ください。
1年程度前にガソリンスタンドで磨いてもらったようなのですが、青空駐車なので結構黄ばみが出ています。
片側5~10分程度の作業で簡単に磨いただけですが、ここまでクリアになりました。
まとめ
要点を整理します。
- 黄ばみによるリスク
- 視界が悪くなる
- 光量不足により、車検に通らなくなる可能性がある
- ヘッドライトごと交換が必要になる
- 黄ばみの原因
- ヘッドライトの多くは紫外線に弱い樹脂素材(ポリカーボネート)が使われている
- コーティングの剥がれ
- バルブの熱による劣化
- 飛び石や洗車機による小さな傷の積み重ね
- ヘッドライト内側への水や汚れの付着
- 予防方法
- コーティングで保護する
- 黄ばみ防止フィルムを貼る
- カバーをかけておく
- 黄ばみ、傷の除去方法
- 耐水ペーパー・コンパウンドを使う。(中・上級者向け)
- 滑水性下地処理クリーナー『BASE』(ながら洗車)を使う。(誰でもできる)
ここまで楽な作業でこれだけ効果があるのなら、僕としては『BASE』で磨くだけで十分だと思っています。
もちろん他にも良い製品がありますし、完全な仕上がりを求めるのなら、正しい方法で耐水ペーパーで磨くのがベストだと思います。
しかし、マンション住まいで作業環境も整っていない中、できるだけ短時間で簡単に作業したい僕としてはこのような商品は非常にありがたいです。
『BASE』を使ったヘッドライトの黄ばみ取りコーティングは、「ながら洗車チャンネル」の動画で紹介されているので、詳細はこちらを参照ください。
こちらではガラス系コーティングの「グラシアスゴールド」が『BASE』との相性が良いらしく、『BASE』の上から施工することにより紫外線の影響を受けずらくすることができるようです。
ライトの黄ばみ、曇りは取りたいけれど耐水ペーパーで磨くのはハードルが高いと思われている方、ぜひ一度『BASE』をお試しいただければと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。